Japan Pink Lady Business Association
国際ピンクレディー連盟の総会に参加して
日本ピンクレディー協会
代表 中村 隆宣
世界9カ国から約50名が参加して国際ピンクレディー連盟の総会が10月7,8,9日の3日間ニュージーランドで行われた。年に一度、この時期に世界各国の生産組織の代表が集まって、世界のピンクレディー(りんご)の生産、販売についての会議が行われる。
昨年のフランスに引き続き、今回が3回目の参加となった。主要議題は各国の生産販売状況の把握と、ピンクレディーブランドのガイドラインの作成、それと中国の動向であった。特にヨーロッパでは現在新しい10数種類のクラブ制のりんごがあり競争を深めている。ピンクレディーの名前のように、品種名ではなく、商標名を使って権利を守り、特定の契約者しか生産することができず、それぞれがクラブのように生産組織を作っている。そのさきがけとなったのがこのピンクレディーであったが、今やそれが多くの新品種に導入されてきている。ピンクレディーは販売量、広告宣伝等他のりんごより抜きん出てはいるが、競争は激しくなっている。現在のヨーロッパでのピンクレディーの消費量は約9万トン、そのうち南半球からの輸入は約23,600トンある。輸出国はチリ、ニュージーランド、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、オーストラリアである。またヨーロッパでは毎年約200ヘクタールのピンクレディーの新植があり、南半球では毎年約500ヘクタールの新植がある。このまま増え続けたら将来どうなるか、その調整は難しそうである。ヨーロッパでは新植本数を制限しているが、南半球ではそれは難しい。中国やブラジルからの違法輸出も増えていて課題が世界各国に広まっている。オーストラリアの調整機関を通じて課題解決に当っているが、対処は大変である。
さて日本の生産量はまだまだわずかで、生産者も現在16名、植え付け本数も2700本にとどまっている。今年長野県内2か所で行った生産者対象の試食会での反応もあまり良くはなかった。フジとの比較から始まるとやはり厳しい評価になってします。ニュージーランドでの会議中あるオーストラリアの輸出業者が「イギリスでは酸味のあるりんごが好まれていて、甘いりんごが好きという人は2%位しかいない」と言っていた。日本はまさに反対で酸味のあるりんごは人気がない。でも日本人口は1億3千万人もいる。世界第10位の人口を誇る大国だ。私たち日本ピンクレディー協会の目標は300ヘクタール、生産量1万トンとまだまだ先は長いが、それとて日本のりんご生産量のわずか1%が生産目標である。どうかフジと比較することなく果敢にピンクレディーの生産に挑戦してほしいと思っている。確かに小玉で酸味もあるが、ピンクレディーが大好きという人も必ずいる。ピンクレディーはブランドである。私たちもブランド構築のためこれからも頑張っていきたい。
日本からの報告の中で今年試験輸入されたオーストラリアのタスマニア産のりんごが品質が悪く、失望した話をした。その後の会食会の中でフランス人と話した。「タスマニア産のりんごはだめだったけれど、日本人はフランスびいきだからフランス産のピンクレディーだったら日本人は喜んで買うかも」と冗談で言ったら、「いやいやそうではない、ピンクレディーはブランドだからどこで生産されたりんごかは関係ない、ピンクレディーはピンクレディーというブランドなんだ」と言われた。なるほどブランドとはそういうものなのかと教えられた。次回の会議はイギリスで行なわれる。その時には日本の生産者がもっともっと増えていることを報告できるように、日本ピンクレディー協会として生産者に呼びかけていきたい。
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